疲労骨折とは骨に疲労が蓄積されることが原因で起こる骨折です。同じ動作を繰り返し行なったり、体の一部に軽い衝撃が継続的にかかることにより、ひびが入ったりします。原因は、高強度のスポーツやトレーニングで速いスピードやジャンプなど同じ部位に大きな負担がかかり、筋肉、技術、柔軟性の不足があるとさらに骨への負担がかかります。ランニングのしすぎなどのオーバートレーニングによる疲労蓄積も原因となります。また、タンパク質に含まれるコラーゲンはカルシウム、マグネシウムなどのミネラルに組み合わされてほ骨の強度、弾力と耐性を作っています。これらが不足すると骨自体がもろくなり、骨折のリスクが高まります。なりやすい部位は、長距離を走ったりバレーやバスケをしている人に発症する脛骨とサッカーやラグビーなど素早い動きを要求される箇所の中足骨に起こりやすいそうです。他に肋骨、ランニングで起きやすい腓骨、尺骨などがあります。
疲労骨折を予防するために、ウォーミングアップとクールダウンにストレッチを取り入れて骨に付着する筋肉を柔軟に保つことです。運動が終わってからではなく動きながらやることで、骨折しにくくなると思われます。栄養の方では、新しい骨を作る「骨形成」と古い骨を形成する「骨吸収」がバランスよく行われるために、適切なカルシウムを補給することで、体内吸収率の良い牛乳やヨーグルトなどを摂取することです。タンパク質に含まれるコラーゲンとカルシウムを結合することで丈夫な骨を作ってくれます。肉、魚、卵などをバランスよく摂取し、プロテインなどを活用することも効果的だと思います。不足しがちなマグネシウムは、豆腐や納豆などの大豆製品に入っているのを意識して食べてほしいです。